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■モーニングセミナーレポート |
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第439回 モーニングセミナー 日にち：令和4年01月18日（水）6：30 〜 講 師：（有）千年松 常務取締役 村上 真清夫 氏 テーマ：「 宿の歴史とアフターコロナにおける新たな取り組み 」 |
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税理士事務所に勤務しながら、独立開業を目指して勉強していた時、その夢が実現する直前、千年松の創業者である姉の夫が急逝。自分の夢を断念し、千年松に入社した。この業界は1年365日、一日２4時間休むことがない。お客様の笑顔に助けられて、無我夢中で働いてきた。 これまでに天の試練とおもわれれる辛い体験をした。一つは台風による被害。復旧するのに1か月掛かった。もう一つは我が店の売り物である畳敷きのお風呂「満天の湯」が焼失したことであった。天から試されていると頭では分かっていても恨めしく思った。大勢の人に助けられて何とか乗り切った。まさに「苦難は幸福の門」であった。 そんな苦しい時、茶の湯と出会った。週一回のお稽古ではあるが夢中になった。忙しさのあまりいままで見過ごしていたこころの変化に気が付いた。山々の美しさ、海の色の刻刻と変わる様などに気付くようになった。世の中で最も大切なことは「今ここにあること、存在していること」だと思う様になった。 今コロナ禍にあって世の中の観光産業はほろびるのではないかと危惧している。知恵を絞って前向きに文字通りの行動力で仕事をやっていくしかない。従業員には定休日を与え、週休2日とした。コロナ対策として、Dayキャンプ場でBQを楽しめるようにした。また、夜は星空を見ながら日常に無い体験をしてもらう工夫をした。自然の中で茶の湯を楽しむ、全国に向けてプロモーション映像の発信なども手掛けた。相手のことを思いやり、おもてなしの心で生きて行くつもりである。 先代の遺児たちもりっぱに成人し、女の子3人ともそれぞれの得意分野で活躍している。あととりである男の子はまだ大学生で千円松は継がないよなどといっているが、時折口にする意見は鋭く、拝聴にあたいするものと思っている。先代から続く川の流れはいずれは先代の血の流れに帰って行く。先代の子供達がしっかりやって行けるようそれまでもうひと踏ん張りするつもりである。 「感謝・やる気・素直な心」信念あるのみ、もてなしの心を常に持ちお客さま一人一人と大切に関わって行く。あなたが、しまなみ海道を渡る時、ここに生まれ、ここで育ち、ここを愛し、ここで暮らして来た人々を思い出してほしい。 西条西倫理法人会 広報副委員長 富樫 智純 「浄明寺住職」 （著） |
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