市の川ジャパンで世界に通じる輝安鉱をなぜか西条市民が知らない。ある年のオランダ発行のカレンダーのあるペ―ジに世界の鉱石5000種の内２００を並べた写真の中に選ばれており、市の川ジャパンと名前が入っている。いる。市の川の輝安鉱が有名になった切っ掛けはパリの万博に出したことから世界が驚いたことにある。輝安鉱の標本は世界各地の博物館に展示されている。元は大英博物館に現在は大英自然史博物館やスミソニアン博物館（米）、中でもドイツの博物館に一番沢山の標本が展示されている。日本では上野の国立博物館に行けばコーナーがあり、国宝級の大きな標本が展示されており、よく分かる。西条の鴨川でも輝安鉱の破片を拾うことができるので、本日のMS参加者はミニチュアの標本をいただいた。キラキラ光ってきれいな石である。　愛媛以外でも輝安鉱の鉱山は沢山あったが。西条の市の川の輝安鉱の結晶が中には1メートルを超えるものがあり大きさで言うと世界一である。現在日本では輝安鉱鉱山は閉鎖されており、中国から輸入している。製錬するとアンチモンという物質が採取できる。PCや車の部品、また硬貨の製造などに使われており、古くは聖武天皇時代に奈良の大仏（752年）を鋳造するときにも銅の中に混ぜ込まれた。世界では古代エジプト時代に蠅除けとしてのアイシャドーとして輝安鉱の粉を使っていたという。クレオパトラも使用していたという話は面白いではないですか。詳しくは市の川にある「鉱山資料館」を是非お訪ねください。また、資料として市之川鉱山豆知識という題の冊子が市之川公民館にあります。

西条西倫理法人会　ＭＳ副委員長　富樫　智純　「浄明寺住職」　（著）