少子高齢化のため西条市でも急速に人口が減少している。5年前から比べると小松町一つの人口が消滅したと言える。そのため市としては人口増加のための対策を模索している。人口流出を阻止するために、まずしなければならないことは西条市内に働き口を作ることが先決である。

西条市内の人口の転出を抑え、さらに転入とUターン組を増やすこと、そして移住してくる人を募集する必要がある。南予の高校に出向き、西条市内の働き口を紹介し、卒業生に西条市内の企業に就職してもらえるようお願いした。南予の高校生たちは東予に仕事があることを知らず関西方面に働き口を見つけようとこれまではしていた。さらに移住とUターンを勧めるために次のような企画を立て、実行に移している。

１.ローカルベンチャー誘致・育成事業
　地域資源の活用や地域課題の解決に向けたプロジェクトに取り組む起業家を都市部などから誘致、育成し、定着を図る。

２. 地域再生計画 [石鎚山系の魅力発信及び持続可能な資源とする事業]　　　　　　　　　　　　　　　　　久万高原町、いの町、大川村と連携し、旅行者・登山者・サイクリスト等を誘致する。

３．地域再生計画　[地域産業資源を活用した競争力強化・新産業創出プロジェクト]
　ＣＬＴ一貫製造拠点の整備や水素エネルギー関連企業の新規規立地などの新産業の育成を図る。

さらに東予東部圏域イベント基本計画を考えている。西条市・新居浜市・四国中央市と連携し楽しく生き生きとした魅力ある暮らしのできる地域として、若者に県外転出をさせない、Ｕターンを考えさせる。また、移住者を誘致するなどして、何とか西条市の人口減少を食い止め、さらには人口増加を願って市役所一体となって努力している。



西条西倫理法人会　ＭＳ副委員長　富樫　智純　「浄明寺住職」　（著）