永井眞野からの「やればできる！」のメッセージ。

　大学進学を目標に東京都立千歳丘高校に入学。男は「勉強だけではダメ、運動もできなくっちゃ」という育ての親である祖母の言葉に従い、野球部入部。一学期の成績は４６７人中23番。ところが、大学進学を押してくれた叔父に野球部退部を命ぜられ、しぶしぶ従った。周囲からも「根性なし」と言われ、自分も野球を続けたかったので腐って二学期の成績は４６７人中423番になった。おまけに、生物と英語の成績が「１」と評価されこのままでは進級が危ないと警告を受けた。進学を勧めてくれた叔父に申し訳ないと、継続学習である「英語」を勉強しようと決心した。本屋に行き、「教科書ガイド」を中１から中３まで購入し、自分で工夫した「ノート」を作成し必死で復習した。おかげで甲の授業が楽々となり、「自信」がつき、周囲からも認められるようになった。

　慶応義塾大学法学部政治学科に入学、無事卒業し、新卒で日産自動車に入社。大学時代に好きな野球の応援団長をやり、応援の部では優勝もした。そのことが認められ、ニッサンでは「応援リーダーを養成」する仕事も任された。

「都市対抗野球」を応援に行く日の午前中、思うことがあり「日本航空」の入社試験を受けた。英会話の試験があり、死苦八苦したが運よく合格。沖縄で1年間訓練を受けた後、スチュワーデスの卵を養成する指導教官になった。ちょうど「スチュワーデス物語」というドラマがＴＶ放映されることになり、スチュワーデスの指導教官のモデルになったりした。

　指導教官をやっている時に「スチュワーデスの英会話」という本とテキストとカセットテープを出版していたことが取り上げられ、ドラマ終了の時に抽選で１００名様にプレゼントということになった。なんと10万人が応募してきたという忘れられない思い出がある。

　日空定年後、大学の講師などを務めていた。大学生の中でスチュワーデス希望者を合格に導く仕事などをやっているうちに、スチュワーデス養成学校を設立。良結果を納めた。生徒に出した課題である「オバマの演説」の最後の4分間の内容を、生徒に負けまいと６０歳で暗記、今でも暗記している。

　昨年11月Ｎ．Ｔ．ランゲージアカデミーに就職。社長に就任し、68歳にしてフルタイム勤務。「英語の成績１」であった自分が努力して、今では「英語」を仕事にしている。「やればできる！」を実感している永井眞野からのメッセージは「何歳になっても、為せば成る」だから

「お互いに頑張りましょう」である。