市長になって、初めての倫理法人会での新年の挨拶である。多忙を極めており、テーマなしでの現状の報告と今後の展望を語る。
四国電力株式会社に勤務していたが、労働組合ができた時、専従の愛媛県本部の長となり、給料は組合費からいただくようになった。一つの転機である。伊方原発ができた時、藤田県議を立て3期9年4カ月勤めていただいたが、その後継者に押されて、県議に立候補し当選する。県議になった時、労働組合にいただけの経験では人を知らないと思い、倫理法人会に誘われ会員となった。お陰で沢山の人と出会うことができただけでなく、毎週のMSに出席するうちにいろいろ学ぶことができた。
西条市長選に立候補した時、県議も任期半ばで辞め、会社も辞めた。家族からは両親はじめ、妻にまで反対をされ説得に苦労したが、ついに妻は悩んで末、協力してくれるようになった。
今治造船の岡田さんを中心に多くの市民の賛同を得て、「西条の明日をつくる会」を立ち上げた。選挙戦では旧西条、小松、丹原、東予市それぞれの地域の特色を生かしたやり方を考え実践した。また、人つながりで中央から国会議員に応援にきていただいた。常に原因分析をして対立候補とのポイント差を埋めていった。ついに、3万1千22票という支援を得て、西条市長に当選させていただいた。
11月28日、初登庁、市長のバッジをつけるだけのセレモニーを行った。仕事は休みなしで、公用車での出勤になれず拘束されているような気がしている。これからの展望はたとえば、氷見の公民館の建て替えの費用の見直し、東予警察署後の利用方法、小松のハイウエイオアシスの、再生など建造物についての対策。また、政策の中に箱物だけでなく、「ワクワクと日本一の西条目指して」と称して、心の中に訴えていきたいと思っている。現在は平成29年度の予算のヒヤリングを行っている。
市役所においては、市民はお客様という感覚で対応すべきだと考えている。まずは意識改革の第一歩として、「挨拶をしよう」と自ら率先している。「してあげる」から「させていただく」の姿勢を呼び掛けている。いずれにせよ、いいスタートを切らせていただいたことをここに報告させていただきます。
西条西倫理法人会 MS副委員長 富樫 智純 (著)