父の後を継ぎ、会社を経営している。労働組合で悩んでいた時、倫理指導を受けた。
一人一人の社員の声に耳を傾けるようにとの指導であった。長年、母が会社の経理をしてくれていた。その後継者を誰にしようかと悩んでいる時期でもあった。
母とも面接をしようと思い、色々話し合った。母はいつも忙しくて自分たち3人の子供たちの面倒も見てくれなかったと思っていた。が、母が長男の自分に迷惑をかけたと謝ってくれたその言葉を聞いて、すぐには感謝できなかった自分を責めた。倫理指導の墓参りを実践してお墓に向かう途中突然、きちんと親には感謝の心を言葉にして伝えるべきと気がついた。と同時に母の後継者誰にすべきかという問題も倫理指導を受けた。悩んでいることをまず、奥様にそのまま相談したらとのアドバイスに妻に打ち明けた。まず、二人の弟に会社をやる気はあるかきいてほしいとのことで、二人に確認した結果、二人は帰ってこないことが分かった。妻が母の後を継ぐことになった。
妻が働きだして、家庭と仕事の両立に悩んでいることに気がつかなくて、妻から警告状をもらった。また、倫理相談を受けた。以前に優先順位をつけることを学んでいたが、その順番のつけ方を間違えて失敗していたことを思い出した、まずは奥様に自分が至らなかったことをお詫びするようにとの指導で妻に心から詫びた。会社の仕事から次の倫理や会合などに出かける前に必ず、家に顔を出す努力をするようになった。まず、家族を大切にするためにスケジュールの中に家族と過ごす時間をとるようにした。家事は夫婦一致協力してするものであるから、手伝うという言葉は使わないようにとの指導も受け、何事も夫婦で協力してすることを心掛けるようになった。
お陰様で、妻とも離婚することなく、愛に磨きをかける実践を続けている。
西条西倫理法人会 MS副委員長 富樫 智純 (著)