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モーニングセミナーレポート

           
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第250回 モーニングセミナー

日にち:平成28年05月11日(水)6:30〜
講 師:青井 千愛紀 氏
テーマ: 東日本大震災後の現地訪問と交流
 

 今回の熊本の地震においても前回の東日本大震災同様さまざまな支援運藤が展開されている。物質的な支援はもとより精神面での支援も大切であると思う。

絵手紙を通して、精神的支援活動をおこなった一人の老婦人を紹介する。71歳の時、一人で東北3県を訪問し、心の交流を今もて続けている。「物質的な支援が限りがあるけど、手紙なら思いをいつでも届けられる。いま被災地に必要なのは末長い心の支援じゃないかしら」と言いながら。

宮古で酒店を経営していた川部さんとの出会いは、握手をしたその手に小さく折りたたんだ一万円札を握らせたことから始まった。愛媛の城川ギャラリーで開催されるかまぼこ板展に青井さんが出品をすすめたことにより、川部さんが応募したことからギャラリーノの館長が問い合わせをしたことから、青井さんの善行が人にしられるようになった。今でも、青井さんは宮古の酒を取り寄せ、知人に配っている。また、年二回今治タオルも送り続けている。

会津若松で知り合った渡辺マサ子さんには一人で避難生活を送っている寂しさを紛らわせることができるよう絵手紙の交換を続けている。仮設住宅で暮らす志賀アイ子さんには、一日中テレビを見ているだけの生活から脱却できるよう毛糸を送ってあげた。毛糸を編んでいる手を描いた絵手紙が届いたそうである。

絵手紙を描いてきてよかったことは、はがきをでしても返事は期待しないことにしているが、おもいがけない形でお礼がとどくことがたびたびある。人にしてあげたのではなく、自分の背中を押していただいていることに気がつくことが多い。絵手紙の文面には決して悲しいことは書かないことにしている。

絵手紙を描き続けて、自分が励まされていることに気づかされる。これは信仰と同じ気持ちかもしれないが、同行二人の感覚で孤独を感じないのである。時には旅先から自分宛に絵手紙を出すこともある。夫から「俺にもかいてくれ。」と言われたことも。何年も絵手紙を出し続けて、一度も返事をくれなかった姉がその夫の葬儀に参列した時、会食の席でテーブルの下からそっと札入りの封筒を渡してくれたことも。

他人さまはもちろん、身内の関係もよくしてくれるすばらしい効果のある絵手紙の実践報告である。  


西条西倫理法人会 MS副委員長 富樫 智純 (著)

   
   
   
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