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モーニングセミナーレポート

         
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第221回 経営者モーニングセミナー

日にち:平成27年07月08日(水)6:30 ~
講 師:
一般社団法人 倫理研究所 法人局普及事業部 主事  中国・四国方面 田島 康賢 副方面長
テーマ:「 勇者の選択 」

     
 
東日本大震災の時、出張先の仙台からの帰途で新幹線の中にいた。急ブレーキがかかり、車体が大きく揺れた。何事かと思って、携帯で確かめると津波のニュースが眼に入った。
今、別れて来た方々の安否を問うために電話やメールを送った。
その中の一人が、家が倒壊し、避難するために近所の人を乗せて車で避難所に向かっているが、渋滞のため動けないとの返事がかえってきた。
後になって分かったことだが、その渋滞の車の列を津波が襲い、その方は亡くなった。
彼女の最後の言葉が耳に残り、自分は落ち込んでしまった。
一体彼女の何がいけなくて、命をうばわれたのであろうかとの思いから、人の死とは何なのかというトラウマにはまった。

そんな日々を過ごしている時、たまたま本屋で立ち読みをしていてある本に出合った。著者は産婦人科医の「池川明」氏である。内容は「子供は生まれる前の記憶を持っている」というものである。
3601人に生まれる前の記憶について尋ねるアンケート調査を行い、1620件の返事が返ってきた。534名が生まれる前の記憶をもっているというのであった。

ある子供は、「僕はおかあさんを守るために生まれてきたんだ。」と家庭内暴力に悩んでいる母親に告げたとか。障害をもって生まれてきた子供は、自分は障害をもってあのお母さんのもとに生まれようと自分で決めたとか。人は自分の人生を雲の上から選択しているのだということを知った。

京都の倫理の会に10歳の会員の息子さんが毎回熱心に参加している。その子も生まれる前の記憶があるということでレポートに書いてもらった。1から17までの項目に詳しく生まれる前の記憶を書いたのを見ると、1、「雲の上で立って生まれる順番を待っていた。」から始まって、「どこの国にうまれるか」 「どんな顔をして生きていくか」「名前も決めた」「赤と青の玉をもたされて、ものすごい勢いで突き飛ばされた後、気がついたらおかあさんのお腹のなかにいて、青の玉が残っていた。男として生きていくのだ
とわかった。」最後に言われたことは、「そろそろうまれていいよ。今までの記憶は消しておくからね。」というものであった。
レポートを書いてくれた男の子は11歳まで生まれる前の記憶が残っていた。

この池川先生の本を読んで、「人は生まれる前から自分の人生を選ぶことができる」ということを知った。これが本当なら自分はどうしてこの人生を選んだのか。何か意味があるのではないかと考えるようになった。お陰さまで震災後の落ち込みから抜け出すことができた。

話は始めにもどるが、あの東日本大震災は「日本人の意識を大きく変える」きっかけになった。
人の意識を変えるために、あの亡くなった方々は大きな代償をはらった。その代償をになってくださった方々は犠牲者ではなく「勇者」である。
「あの家にうまれたから」、「あの会社にはいったから」自分は「犠牲者」であるという考え方で生きるのか、そうではなく、もっと積極的に自分が生まれる前に選んだ人生だと考え、そこに生きる意味を見出し、「勇者の選択」をしたとの思いで生きていきたいものである。


西条西倫理法人会 広報副委員長 富樫 智純 「浄明寺住職」 (著)

   



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