赤ちゃんの頃から、動くもの特に発動機が大好きで一日中その傍らから離れないで飽きもせず見ていたという。現在は自動車整備会社の社長さんである。

教育者の父に無意識のうちに反抗し、勉強をしなかったという。いたづらの限りをつくし、先生の手を煩わしたとご本人の談。周囲の反対を押し切って大学は中退。親戚の土建屋で働く。

27歳の時、独立。工場と家を建て好きな自動車整備の仕事を始める。青年会議所に籍を置き、現在の倫友の幾人かと知り合う。倫理への参加勧誘を受けるが、絶対いやとことわり続けるが, MSに参加してみるといろいろな職種の話を聞くことの素晴らしさに気づく。

出世の早い倫理法人会では、会長にと推薦され断り続けたが、ここまで熱心に押されるにはこのチャンスを生かせという意味だと捉えとうとう受けた。3年間の会長職を、苦手な会長挨拶に苦労しながらも無事終えることができた。

倫理を学んで得たことは、何か苦難にぶつかったりしても対応できるようになったことである。誰かに相談したりして良い事を取り入れる習慣もついた。倫理は漢方薬のようにジワーッと効くように思う。人が生きて行くうえで大切なことを教えてくれる。一番大切なのは信用である。人間信用がないのは首がないのと同じ。

人の生きて行く道、即ち倫理道はいつの世も変わってはいけない。自慢話は自分からしてはいけない。人がしてくれるようにならなければいかん。「花無心にして蝶まねく」を座右の銘としてこれからも生きて行きたい。