■モーニングセミナーレポート |
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第145回 経営者モーニングセミナー 日にち:平成25年6月05日(水)6:30 ~ 講 師:愛媛県警察本部交通部交通規制課 交通規制課長 稲荷 聖二 氏 テーマ:「警察の仕事と警察官の生活」 |
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警察の仕事と警察の組織については、一度聞いた
くらいではなかなかむずかしいので、HP「愛媛県警察」を
検索してください。
愛媛県公安委員会は民間組織で県警察を管理しており、
公安の下に県警察があり、その下に愛媛県警察署が
16署あります。稲荷氏は昨年まで西条西警察署の署長さん
でした。
署長の仕事は厳しく、2年くらいで本部に帰って課長になったり、
また戻って署長になったりすることが多い。というのは身体がもたない
のがその理由である。たとえば、留置場の管理責任を例にとると、
早朝や深夜の巡視の他に毎日数回しなければならないので、自宅
に帰って寝ることはできない。これは留置されている者が自殺など
しないように気を配らなければならないからである。また、署長は
署から離れる事ができないので、外出ができないのが事実である。
警察官は居住制限があるので、課長以上は官舎に入らなければ
ならない。事件が事故があったら1分以内に行動しなければならない
からである。特例の場合でも1時間以内に駆けつけることのできる
範囲内でなければならない。
警察官は昼休みでもいつでも対応ができるように机上待機が要求される。
それに対して、刑事は机の上で飯を食うたりするなと言われる。できるだけ、
街に出て、人と対応して人間関係を日頃からつくっておくように言われる。
警察官の仕事は365日24時間待機で、何か困った時に頼ることができるの
は警察だと思っていただけるよう窓口となっている。警察が応急処置をした後、
これは市役所の仕事だとか説明することが多い。
刑事はなかなかしんどい仕事である。現場で仕事を済ませたら、署に帰って
書類を作成しなければならない。帰宅は深夜になることが多い。公務員なので
すべてサービス残業となる。聞き込みをして、夜中に帰って一息する間もなく
また呼び出しということもよくあることであるが、けっして不平をいわない。
検死の場合などもどんな臭いがしようと不平をいわない。遺体をおがんで、
線香をたてて、検死のあと遺族の方にみていただく準備をして等、作業が
深夜から夜明けになることもあるが、翌朝は8時の朝礼にはでなければな
らない。
警察の仕事は他言してはならないことが多いので、知ったことは、墓の中
まで持っていくつもりである。人と人との信頼の一番は知らなくていいことは
知らせないであると思っている。警察の仕事は24時間体制なので、友人
関係も制限がある。
官舎といっても、待機官舎なので社宅とは違うのでシャワーもない。火事や
検死の時など臭いが身体につくので、いちいち風呂を炊くのは時間がかかり
すぎる。(講師の話を聞いて、よい仕事をしていただくためには環境をもっと
整備する必要があり、我慢は美徳ではないと思った。)
我々に身近な駐在所への派遣も命令で来ているが、特別な外出の時なで
いちいち本署に行って、警官の装備のいくつかは預けなくてはならない等
制約がある。
こうして、警察の仕事の一部を伺ったわけでありますが、知らないことばかりで
ご苦労に頭が下がる思いをしました。
西条西倫理法人会 広報副委員長 富樫 智純(著) 「浄明寺住職」 |
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本日の稲荷交通規制課長の講演会では、警察組織の話や警察の仕事の分かりやすく丁寧に話して頂きました。 警察組織の話では、役職の話や警察本部と公安委員会、本部長と署長の関係など、具体的な事例を交えながら話して頂き、今までの自分の認識が実際とは違っていた事に気づきました。 また、警察署長の任務で、留置場の見回りを1日に複数回、365日された話や、各署員の方の働き方、警察官としての仕事の流儀等を聞き、想像を超える仕事の大変さが分かりました。 これだけの激務に対し、現場によっては危険との隣あわせで仕事をしている精神力・忍耐力・体力は流石だと感じました。 西条西倫理法人会 青年委員長 森川 和俊(著) 「愛媛バス株式会社」 ![]() |